仲間を返せ! メーデー不当弾圧を許すな5・11緊急集会
主催者によると、当日は140名くらい来たという。デモの参加人数より多い。あたりまえである。今回の逮捕がアリだとすると、デモ自体が警察の気の向くままに違法行為として取り締まることのできる行為になってしまうのだ。このデモの趣旨に賛同できない人でも、このことの深刻さと緊急性はわかるはずだ。以下、池田の記憶と印象にもとづいた、かんたんなレポートを記す。
デモ当日の映像昨年おこなわれたデモの映像ひとつと、今年の映像ふたつを上映。昨年のデモを上映したのは、今年の警備がいかに尋常でなかったか確認するため。
今年の映像、ひとつめは
こちらでみることができる。サウンドカーを持っていかれた直後の、デモ隊の手持ちぶさたな様は、なかなか絵になっている。
もうひとつの映像は、これよりも近くで撮られていて、警察の行動もよくわかった。会場でも話題になったが、警察がDJに「ワープロ」で打ち出した「警告文」を見せていた。このことは警察が今回のサウンドデモを最初から違法行為として、取り締まるつもりだったということを証明している。そうなると、やはり最初のデモ申請は何だったのかという疑問がのこる。ふつうに考えると
デモ申請 → 許可 → やはり駄目 → 主催者に連絡「すいません、上が駄目だって言うもので」
これが常識だろう(私なにかヘンなこと言ってますか?)。ところがこの打ち出しが意味しているのは
デモ申請 → 許可 → 駄目 → ワープロ打ちだし → 違法行為として警告&逮捕
という流れである。この「許可」と「駄目」のつじつまを、警察当局はどう説明するのか。それとも最初から弾圧するつもりで「許可」を出したというのか。
その他、いろいろなことがわかる映像だった。レイバーネットさん、是非こちらもアップして下さい!
被逮捕者のコメント幸いなことに逮捕された三人は11日の時点で、みな解放されている。いや考えてみると幸いでも何でもなくて、いちばん長い人で10日以上も拘留されていたのである。そのうち二人が挨拶&レポート。へこんでいる様子はなく、きっちり笑いをとっていた(しかしよく考えてみると笑えない話ばかりだった)。以下略。
毛利嘉孝氏のコメント主催者から「知識人」と紹介され、苦笑しながら登場。二点ほど。
・イギリスのデモの様子を紹介。過激なデモだと、道路全面封鎖&申請なしで行うらしい。どうやって道路を占拠するかというと、わざと交通事故を起こして、会場をつくると同時に、市民の注意をひいて参加をうながすらしい。そのようなダイナミックなデモと比べると、今回のデモのなんと大人しいことよ。しかしその一方で、一般の、というかデモなど参加したことのない人にとって、デモのイメージは、イギリスの例ではないかという気がする。だとすると、今回の弾圧も「デモで逮捕者がでるのって当然でしょ」ということで、この逮捕の異常さも理解されない可能性もあるのではないか。そのような疑問が生じた。
・今回のの「サウンド」デモの弾圧といい、共謀罪、教育基本法改正案の問題といい、権力が国民の「情動」というか「内心」をコントロールしたがっているのではないか、という問題を提起。個人的には、この問題は非常に重要だと考えている(ため書くと長くなるのでとりあえず省略)。