2006年07月19日

ロジスティック(4)/青木

前回と今回の記事では、芹沢一也さんの『ホラーハウス社会』という本の中の文章を手がかりにして、精神障害者の処遇をめぐる問題を考えています。引用の全文は前回の記事を見てもらうとして、今回参考にするのは引用文中の以下の部分です。

「だが、残念ながら、未成熟や精神の病を理由に裁判から排除されてきた人びとに、正当な法権利を与えようとする方向には事態はまったく進まなかった。
 現実に力をもったのは、一見したところ似ているのだが、その精神においてまったく異なる批判のほうだったからだ。
 その批判とは、そもそも罪を犯したものに、罰を与えないのはおかしいではないかとする批判だ。たとえ少年や精神障害者であっても、犯した罪には責任があるのではないか。厳罰化と呼ばれる傾向が、このような批判を掲げてきた。
 表向きの主張はよく似ている。だが、まったく違うのは、この批判が少年や病者を法的主体とみるのではなく、社会の危険な敵だとみなすものだったことだ。」(『ホラーハウス社会』202-203頁)


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posted by aoki at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 青木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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