2006年07月11日

ロジスティック(2)/青木

これからの話を理解して頂くために、ちょっとだけ今までの記事のおさらいをします。

適応への内圧を高めてゆく社会の中で、適応しないひと、適応できないひとに向けて、権力の側から「法の外」への追放という脅迫が働きます。「お前なんかもう法の庇護の外に置くぞ、どうなっても知らないぞ」という、当初は幻想的な脅迫です。しかし、政治はこの「法の外」という幻想領域を、じょじょに現実化してゆくように思えます。そして権力は、この現実化した「法の外」の領域に向けて、統治のシステムを新たに組織してゆきます。その際、政治は「人間(人格)」を考慮することを放棄してゆくだろうというのが、ひとまずぼくが立てた仮説です。では、リアルなものとなった「法の外」とは、どのような領域なのか。そして、この領域に向けて権力はどのような「技術」を行使するのでしょうか。

ここで一旦、話が飛びますが、2000年に介護保健制度が発足した当時、要介護認定のための一次判定ソフトの不具合が各地で報告されて、メディアにも大きく取り上げられたことを、皆さんは記憶しておられるでしょうか。データを軽めに入力したほうが重い認定度がはじき出されるといったケースまであった、見事なポンコツソフトのことです(現在は改訂版が使われています。少しはマシになったのかな)。当初ぼくは妙な違和感を感じつつも、「ソフトを作ったやつと、ろくにチェックもしないで実施に踏み切ったやつが、アホだったんだろ」くらいにしか考えなかったのですが、今思うと、その時の違和感をもうちょっと踏み込んで考えておけばよかった気がします。

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posted by aoki at 16:29| Comment(3) | TrackBack(0) | 青木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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