2006年09月06日

CMです/青木

この場を借りて、ちょっと宣伝します。青木純一はこのたび、メルマガを配信することにしました。無料です。いよっ、太っ腹!

メルマガのタイトルは「ハトポッポ批評通信」です。われながら、すごいタイトルをつけたもんだと感心します。幼稚なことこの上ない。でも、内容はタイトルほど幼稚じゃないですよ。以下のURLから登録できます。
http://www.mag2.com/m/0000206311.html


すでに第一回の記事「レバノンの短編映画」を配信しました。この記事は上のURLの「バックナンバー」をクリックしてもらえれば読めます。来週から連載ものの文学評論「『夢十夜』というギャラリー」も始まります。だいたい、連載ものの文学評論とアート系の記事のふたつを軸にして、週1、2回、曜日は不定で配信してゆく予定です。曜日不定なのは、ぼくの仕事が週ごとに不規則なためです。許してね。バックナンバーは、少なくとも9月いっぱいは公開にしてあります。

「まぐまぐ!」を使って配信しますので、メールアドレスほか個人情報は、ぼくのところには一切伝わりません。「青木の野郎だけには、絶対にオレの情報を握られたくない」とお考えのあなたも(どなただ?)、安心して登録して下さい。

たくさんの方が購読されることを願っております。よろしくお願いします。
posted by aoki at 17:18| Comment(37) | TrackBack(0) | 青木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月18日

「障害者自立支援法」関連/青木

「ロジスティック(8)」の記事にコメントを下さった七瀬タロウ様のブログに、「障害者自立支援法」に関する記事が掲載されています。

http://blogs.yahoo.co.jp/taronanase/38877547.html

途中、「心神喪失者等医療観察法」についても触れられていて、両法案の問題点が、グランドデザインと具体的な運用の両面から、明確に記されています。ぼくにはとても参考になった記事です。どうか皆様もお読み下さい。
posted by aoki at 16:06| Comment(8) | TrackBack(1) | 本ブログの趣旨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月15日

医療観察法関連/池田

・「医療観察法4か月
YOMIURIONLINEより。やや肯定的な立場から医療観察法の紹介

・「医療観察法の施行凍結を求める
日本精神神経学会からの見解

・「芹沢一也氏インタビュー 今でも日本はもっとも安全な国です
芹沢氏自身のブログはこちら

・「ついに政府が、公言「保安処分」!「社会防衛論」!(修正版)
青木氏のブログに書き込んでくれた七瀬さんのブログから。この記事は医療観察法と直接関係ないですが、法務大臣による「そういう者」発言が紹介されてます。この「そういう者」とは「麻薬・覚せい罪関係,性犯罪者関係」のことだと言われてますが、読んでいるうちに、面倒だからオレも「そういう者」でいいよ、という気分になること請けあいです

・「心神喪失者医療観察法関係資料4
おなじく書き込んでくれた長野さんのHPより。医療観察法関連の資料がみられます。とくに「心神喪失者等医療観察法の廃止を改めて訴える」は、医療関連法の問題点について、じつに簡潔でわかりやすい説明がなされていています。上記のYOMIURIの記者にもおすすめ

法科大学院
wikipediaによる説明。そうとうに問題のある制度だと思います

posted by ikeda at 14:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 本ブログの趣旨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月10日

ロジスティック(8)/青木

・文章中の「措置入院」を「入院」に書き改めました。詳しくはコメント欄の長野様の御指摘をお読み下さい。この場を借りて御指摘に感謝致します。(青木)


「心神喪失者等医療観察法」の最大の問題点は、この法律が「再犯のおそれ」という理由の下に、どうしたって不確実で、高い確率で恣意的になっちゃう「未来予測」という観点から病者の処遇を決定する「保安処分」として機能する点です。しかも、この「未来予測」には、科学的な根拠のないあの鑑定ガイドラインが使われるわけですから、入退院の決定は判断者の気分次第になりかねません。

では、精神障害者の処遇を最終的に判断するのは、誰なんでしょう。ここもまた、この法律の大きなポイントです。現行の「精神保健福祉法」によれば、自傷他害のおそれがある精神障害者の入院には、2人の精神保健指定医による医療上の診断が必要です。この診断は、あくまでも医療行政の領分にあります。しかし、「心神喪失者等医療観察法」では、裁判官と精神保健審判員(精神科医)の合意によって入院などの必要を判断することになります。つまり、司法も介入するようになります。

もし裁判官が保守的なひとで、触法精神障害者はずっと隔離したって当然なんて考えるようだったら、一度入院させられた患者がいつ退院できるかなんて、もうわかりっこありません。ちょっとSF的な世界です。この法律の施行を危惧しているひとのすべてが恐れているのは、実はこの点です。これは正直、ぼくも怖いです。ちなみに「心神喪失者等医療観察法」の最初の適用者は、新幹線の車内で消火器をふりまわして乗客に軽いケガを負わせたひとだそうですが、ぼくだって、いつトチ狂って「金よこせ、『カントの哲学』の印税を半分よこせ!」と池田さんの家に押しかけて消火器ふりまわすか(池田さんの家に消火器あるのかな)知れたもんじゃありません。このくらいの些細な狂気は(些細かな、まあ些細にしておこ)、誰にだって訪れかねないと、ぼくは思ってます。でも、「心神喪失者等医療観察法」にひっかかったが最後、いつ退院できるかわからない入院の日々が待ち構えているかもしれないわけです。そうなったら池田さんのせいです。そうしときます。
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posted by aoki at 08:29| Comment(10) | TrackBack(1) | 青木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月07日

ロジスティック(7)/青木

「ロジスティック(4)」の記事の中で書いたのですが、「心神喪失者等医療観察法」(2003年成立、2005年施行)は、2001年6月の大阪教育大学附属池田小学校での児童殺傷事件が巻き起こした社会的な不安の中で成立した、という経緯があります。これもすでに書きましたが、この事件の犯人の宅間守には精神病院の入院歴がありました。でも、実際には精神障害者を偽装した「詐病」だったことが取調べで明らかになりました。もし現在彼が犯行を行ったとしたも、「心神喪失者等医療観察法」の適用は受けないでしょう。なら、一体なんで「心神喪失者等医療観察法」が成立までこぎ着けたか、と考えると、事件が引き起こした社会的不安を政治とマスメディアが一定の方向に押し流した、とある程度までは言えそうな気がするわけです。「危なそうな『異常性格者』が社会をウロウロしている。もっと監視・管理して、どんどん隔離してしまえ」という方向にです。
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posted by aoki at 05:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 青木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月03日

ロジスティック(6)/青木

いきなりポルノの話をします。皆さんはポルノ映画かアダルトビデオ(今はDVDかな)を思い出して下さい。見たことないひとは、適当な想像力で補って下さい。引用は高橋源一郎さんの文章です。

「ポルノ映画にはたくさんの規則がある。というか、イデオロギーがある。それは、たとえば『男性は女性を征服しなければならない』とか『男性が性交をしかけると、最後には女性が屈服して喜ぶ』とか『男性は女性を性的に満足させなければならない』とか、そういったイデオロギーである。そのイデオロギーをポルノに教えたのは社会だ。社会は表向きはポルノを嫌悪するけれど、決して排斥したりはしない。」(「愛の学校 アダルトヴィデオを読む」『文学なんかこわくない』112頁、朝日新聞社、1998)
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posted by aoki at 09:11| Comment(1) | TrackBack(4) | 青木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月21日

ロジスティック(5)/青木

ぼくのパートは、ビルメンテナンスのお手伝いみたいな宿直の仕事で、勤務時間は夕方の5時から翌朝の9時までです。もう20年以上、同じ勤務地に勤めています。今週の水曜日に出社したら、別の職場の上司がわざわざぼくのところに来て、いきなり「お前はアトピーだから他の正社員が使うベッドとは別のベッドに寝て、できればシャワーも正式の浴室ではないやつを使え」と言いました。こんなこと言われたのは、はじめてです。たしかに湿疹を掻くと血が出て、仮眠のときにベッドのシーツに血痕をつけてしまうことは時々あるのですが、上半身はシャツ(秋から春までは主に長袖)、下半身には夏でも大概タイツをはいているので、血痕といっても軽い染み程度です。それでも気になる人は気になるのだろうと、ベッドの件だけは了承しましたが、シャワーの件はいくらなんでも受け入れられません。その日は平然といつもと同じシャワーを浴び、翌日帰宅後、勤務先に電話して同じ上司に理由をたずねたら、他の正社員が血をいやがるとかいうことで、「少なくとも正社員の後に浴びろ」なんてぬかします。「アトピーは感染症じゃないし、大体血なんてシャワーで流れて消えてるでしょ」と反論したら、ようやく普段通りの使用許可が下りました。アトピーのことをよく知らなかったのか、それとも知ってていやがらせをしてきたのか、どっちなんでしょう。

うちの職場は二つの会社が共同で仕事をしているせいか、最近は雰囲気が妙にぎくしゃくしています。その狭間で、ぼくも変な目にあったのかもしれません。いやがらせをしてきたのはたぶん、ぼくの所属する会社ではないほうの会社の社員たちでしょう。上司は不運な説得役にすぎません。この上司からは「穏便に」みたいに諭されましたが、やっぱりムカツクし、黙っているのもなんかこのサイトの主旨に反している気がするので、あえて勤務地だけは暴露します。都立駒込病院附属臨床医学総合研究所です。笑っちゃうでしょ。もちろん、ビルメンテナンスの社員は、研究所の研究員とは関係ありません。でも、研究所の中にはきっとアレルギーやアトピーの研究部署もあります。そして、同じビルの地下1階の中央コントロール室では、アトピーに対するかくも大人気ないイジメがまかり通っているのです。また理不尽なことを言ってきたら、今度はこのサイトで会社名を二つともスッパ抜いてやります。物書きをなめんなよ。死なばもろともじゃ。

気持ちを取り直して、「ロジスティック」です。
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posted by aoki at 05:18| Comment(5) | TrackBack(0) | 青木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月19日

ロジスティック(4)/青木

前回と今回の記事では、芹沢一也さんの『ホラーハウス社会』という本の中の文章を手がかりにして、精神障害者の処遇をめぐる問題を考えています。引用の全文は前回の記事を見てもらうとして、今回参考にするのは引用文中の以下の部分です。

「だが、残念ながら、未成熟や精神の病を理由に裁判から排除されてきた人びとに、正当な法権利を与えようとする方向には事態はまったく進まなかった。
 現実に力をもったのは、一見したところ似ているのだが、その精神においてまったく異なる批判のほうだったからだ。
 その批判とは、そもそも罪を犯したものに、罰を与えないのはおかしいではないかとする批判だ。たとえ少年や精神障害者であっても、犯した罪には責任があるのではないか。厳罰化と呼ばれる傾向が、このような批判を掲げてきた。
 表向きの主張はよく似ている。だが、まったく違うのは、この批判が少年や病者を法的主体とみるのではなく、社会の危険な敵だとみなすものだったことだ。」(『ホラーハウス社会』202-203頁)


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2006年07月16日

ロジスティック(3)/青木

前回の記事では、「心神喪失者等医療観察法」、つまり危険な行為を犯した(とみなされる)精神障害者の処遇を決める法律と、その下で使われる精神鑑定のマニュアル「鑑定ガイドライン」の陰湿でしつっこい内容を紹介しました。今回からはまず、このような法律ができた社会的・政治的な背景を、簡単に考えてみたいと思います。

そのためにまず、少し長くなりますが、芹沢一也さんの文章を引用します。今回と次回のぼくの記事は、この芹沢さんの文章を補足的に説明しながら、ぼくの解釈を加えてゆくという仕方で進めてゆきます。


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2006年07月11日

ロジスティック(2)/青木

これからの話を理解して頂くために、ちょっとだけ今までの記事のおさらいをします。

適応への内圧を高めてゆく社会の中で、適応しないひと、適応できないひとに向けて、権力の側から「法の外」への追放という脅迫が働きます。「お前なんかもう法の庇護の外に置くぞ、どうなっても知らないぞ」という、当初は幻想的な脅迫です。しかし、政治はこの「法の外」という幻想領域を、じょじょに現実化してゆくように思えます。そして権力は、この現実化した「法の外」の領域に向けて、統治のシステムを新たに組織してゆきます。その際、政治は「人間(人格)」を考慮することを放棄してゆくだろうというのが、ひとまずぼくが立てた仮説です。では、リアルなものとなった「法の外」とは、どのような領域なのか。そして、この領域に向けて権力はどのような「技術」を行使するのでしょうか。

ここで一旦、話が飛びますが、2000年に介護保健制度が発足した当時、要介護認定のための一次判定ソフトの不具合が各地で報告されて、メディアにも大きく取り上げられたことを、皆さんは記憶しておられるでしょうか。データを軽めに入力したほうが重い認定度がはじき出されるといったケースまであった、見事なポンコツソフトのことです(現在は改訂版が使われています。少しはマシになったのかな)。当初ぼくは妙な違和感を感じつつも、「ソフトを作ったやつと、ろくにチェックもしないで実施に踏み切ったやつが、アホだったんだろ」くらいにしか考えなかったのですが、今思うと、その時の違和感をもうちょっと踏み込んで考えておけばよかった気がします。

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posted by aoki at 16:29| Comment(3) | TrackBack(0) | 青木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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